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★は新着です (Last Update 3/18)
悲しみの天使 (1965)★ 寄宿舎/ジョルジュとアレクサンドル(ビデオタイトル) |
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監督 | ジャン・ドラノワ | 寄宿学生のジョルジュ(15才)と下級生アレクサンドル(13才)は互いに魅かれあい、友情以上の感情を抱くようになる。厳格な学校、周りから禁断の愛と責められ… 時代もあるだろうが、少年たちの感情が控えめすぎて物足りない感もあった。少年ばかりのある種の聖域という雰囲気はよく出ていた。 マンガ家の萩尾望都は、この作品に触発されて「11月のギムナジウム」「トーマの心臓」を描いたらしい。食事風景や温室のシーンなど影響を受けているようにみえる。下級生のアレクサンドルはエーリクというよりアンテに似ていたかもしれない。 |
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原作 | ロジェ・ペルフィット | ||
出演 | ディディエ・オードパン フランシス・ラコンブラード ミシェル・ブーケ ルイス・セニエ |
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デカダンス度 | ★★ | ||
エモーショナル度 | ★★ | ||
アート度 | ★★★ | ||
サテリコン(1969) | |||
監督 | フェデリコ・フェリーニ | 倫理観が確立される以前の古代ローマ。愛する美少年を奪われて失意のままにある饗宴に出かけたエンコルピオが目にした光景は…。 フェリーニ独自の頽廃的ムード、映像魔術がすばらしい。 70年代直前、ロック・エイジにもう一つの熱狂をもたらした。 公開時のコピーは「色彩は幽玄…… 音楽は地の底の曲! 魔の感動へ誘う 名匠フェデリコ・フェリーニ 鮮烈の傑作!」 |
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原作 | ペトロニオ・アルピトロ | ||
出演 | マーティン・ポッター ハイラム・ケラー サルヴォ・ランドーネ キャプシーヌ |
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デカダンス度 | ★★★★★ | ||
エモーショナル度 | ★★ | ||
アート度 | ★★★★★ |
真夜中のカーボーイ (1969) | |||
監督 | ジョン・シュレシンジャー | テキサスの片田舎からニューヨークへやって来たジョー(ヴォイト)と病弱な小男ラッツォ(ホフマン)。大都会のはみだし者同士、友情を深めていくが…。 不器用な人間たちの孤独と挫折を描いたアメリカン・ニュー・シネマというジャンル分けでは、このページに載せるのがためらわれたが、マンガ家吉田秋生の「カリフォルニア物語」はこの映画なくして生まれなかったと思うので。 |
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原作 | ジェームズ・レオ・ハーリヒー | ||
出演 | ジョン・ヴォイト ダスティン・ホフマン ブレンダ・ヴァッカロ シルヴィア・マイルズ |
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デカダンス度 | ★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★ | ||
アート度 | ★ |
真夜中のパーティー (1970) | |||
監督 | ウィリアム・フリードキン | コメントは⇒こちら | |
原作 | マート・クロウリー | ||
出演 | ケネス・ネルソン クリフ・ゴーマン ローレンス・ラッキンビル |
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デカダンス度 | ★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★ | ||
アート度 | ★ |
ベニスに死す(1971) | |||
監督 | ルキノ・ヴィスコンティ | 美少年タジオを演じたビョルン・アンドレセンの魅力もさることながら、作曲家アッシェンバッハを演じたダーク・ボガードの悲哀はマーラーの五番第四楽章とあいまって涙をさそう。ベニスの町とアッシェンバッハの崩れ落ちた化粧は死のにおいに満ち、滅びの美を感じさせる。 10代の頃、神戸の小さな映画館でこの作品を観たときのこと。スクリーンのタジオを一生懸命カメラにおさめる老人がいた。そのときは「ヘンなじいさん」と思ったが(ある種の滑稽さを感じて)、今では彼の気持ちがわかるような気がする。もっと老いてから観たらまた違った印象を持てるかもしれない。そんなところもまたこの映画の魅力だろう。 公開時のコピーは「美と旅情の大ロマンが 壮麗な水の都にきらめく!大作曲家の心をとらえた ギリシャ彫刻のような美少年… その愛と死を華麗に描く一大交響詩!」 |
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原作 | トーマス・マン | ||
出演 | ダーク・ボガード ビョルン・アンドレセン シルヴァーナ・マンガーノ |
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デカダンス度 | ★★★★★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★★ | ||
アート度 | ★★★★★ |
Tommy/トミー (1975) | |||
監督 | ケン・ラッセル | 「恋人たちの曲/悲愴」(チャイコフスキー)「マーラー」「バレンチノ」と、ケン・ラッセルにかかると芸術家のゲイの部分が取り立てられて描かれるようだが、ここではあえてロック・オペラの「トミー」を挙げてみた。 幼い頃に勝手な親たちによって精神を傷つけられたトミー。あらゆる治療を試みて、そしてトミーは救世主となるが…。 ストーリーを追うより先に、音楽とイメージ、そして倒錯的な衣装の数々に心奪われる。モンロー像を崇拝するクラプトン演じる「歌う教祖」、注射器を持つ凄まじい「アシッド・クィーン」はティナ・ターナー、「ピンボールの魔術師」を歌うエルトン・ジョンの巨大な脚部…。 トミーをいたぶるサディスティックないとこ、ホモのおじさん、精神科医ジャック・ニコルソンもエキセントリックなキャラクターを演じているが、母親役のアン・マーグレットの存在感が印象的。もちろん、ザ・フーのボーカリストで主演のロジャー・ダルトリーの虚ろな表情はトラウマをかかえた青年の透明感をよくあらわしていた。 |
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出演 | ロジャー・ダルトリー アン・マーグレット オリヴァー・リード エルトン・ジョン ジャック・ニコルソン ティナ・ターナー エリック・クラプトン |
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デカダンス度 | ★ | ||
エモーショナル度 | ★★★ | ||
アート度 | ★★★★★ |
サロン・キティ (1976) | |||
監督 | ティント・ブラス | 第二次大戦中のベルリン。ナチス親衛隊の将校が、軍人や重要人物が集まる高級娼館に大量の女スパイを送り込む…。 ストーリー的には安っぽい復讐劇で、将校を演じるヘルムート・バーもヴィスコンティ作品でのような品が感じられない。しかし性の狂態やラストの浴場シーンなど安っぽいながらのエロティシズムはそれなりに雰囲気があっておもしろい。 日本で最初に封切られたときはポルノ映画扱いで、タイトルは「ナチ女秘密警察・SEX親衛隊」というワケのわからないものだった。 |
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出演 | ヘルムート・バーガー イングリッド・チューリン テレサ・アン・サヴォイ |
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デカダンス度 | ★★★ | ||
エモーショナル度 | ★ | ||
アート度 | ★★ |
ニジンスキー (1979) | |||
監督 | ハーバート・ロス | 伝説の舞踊家ヴァーツラフ・ニジンスキーとバレエ・リュスの創設者ディアギレフ。二人の芸術にかけた生涯と、二人の心の葛藤が数々のダンスと共に描かれる。 原作のロモラはニジンスキーの妻。 ニジンスキー本人による「ニジンスキーの手記」(新書館)、マンガ家山岸凉子による「牧神の午後」(朝日ソノラマ)と共に鑑賞するとおもしろさが増すだろう。 |
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原作 | ロモラ・ニジンスキー | ||
出演 | アラン・ベイツ ジョルジュ・デ・ラ・ペーニャ レスリー・ブラウン ロナルド・ピックアップ |
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デカダンス度 | ★★★ | ||
エモーショナル度 | ★★★ | ||
アート度 | ★★★ |
以下工事中です
蜘蛛女のキス (1985) | |||
監督 | ヘクトール・バベンコ | 一つの監房に入れられたゲイの男と政治犯の男の会話を中心にした心理描写がすばらしい。 プイグの原作も幻想的でもの悲しい。 ウィリアム・ハートはこの作品でアカデミーとカンヌで賞を獲得。 |
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原作 | マヌエル・プイグ | ||
出演 | ウィリアム・ハート ラウル・ジュリア ソニア・ブラガ |
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デカダンス度 | ★★★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★★ | ||
アート度 | ★★ |
マイ・ビューティフル・ランドレット (1985) | |||
監督 | スティーヴン・フリアーズ | 移民、人種差別、失業などの問題を超えた男同士の愛を描いたイギリス映画。 ダニエル・デイ・ルイスが魅力的。 この映画の対談は⇒こちら |
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原作 | マヌエル・プイグ | ||
出演 | ダニエル・デイ=ルイス ゴードン・ウォーネック サイード・ジャフリー シャーリー・アン・フィールド ロシャン・セス |
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デカダンス度 | ★★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★★ | ||
アート度 | ★★ |
エドワードU (1991) | |||
監督 | デレク・ジャーマン | 14世紀に生きたエドワード2世をモチーフに、時代考証を超えた映像で、ゲイのプロパガンダともいうべき作品に仕上がっている。 | |
原作戯曲 | クリストファー・マーロウ | ||
出演 | スティーヴン・ウォーディントン ティルダ・スウィントン アンドリュー・ティアナン アニー・レノックス |
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デカダンス度 | ★★★ | ||
エモーショナル度 | ★ | ||
アート度 | ★★★★★ |
僕たちの時間 (1991) | |||
監督 | クリストファー・ミュンク | ビートルズ時代のジョン・レノンと、ゲイとして知られるマネージャー、ブライアン・エプスタインの微妙な関係を、実際に二人で旅行したバルセロナを舞台にモノクロで描いた短編。 | |
出演 | デヴィッド・アンガス イアン・ハート |
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デカダンス度 | ★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★★ | ||
アート度 | ★★★ |
バウンド (1996) | |||
監督 | アンディ・ウォシャウスキー ラリー・ウォシャウスキー |
元泥棒の女とマフィアの情婦が恋に落ちて、男たちの金を奪って逃亡しようとするが…。 スタイリッシュな映像とブラックミュージックが印象的。 ジーナ・ガーションのブリーフ姿に胸が騒いだ。 |
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出演 | ジェニファー・ティリー ジーナ・ガーション ジョー・パントリアーノ |
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デカダンス度 | ★ | ||
エモーショナル度 | ★★★ | ||
アート度 | ★★ |
ベルベット・ゴールドマイン (1998) | |||
監督 | トッド・ヘインズ | グラム・ロック全盛期のロンドンを舞台に描かれた、デヴィッド・ボウイをモチーフにした(らしい)ブライアン・スレイドの生涯。 公開当時のコピーは「もっと、グラマラスに もっと、スキャンダラスに…70’sロンドン、世界を変えられると思っていた。」 この映画の対談は⇒こちら |
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出演 | ユアン・マクレガー ジョナサン・リース=メイヤーズ クリスチャン・ベイル トニー・コレット |
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デカダンス度 | ★ | ||
エモーショナル度 | ★★★★★ | ||
アート度 | ★★★ |